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イラク政府は終焉を宣言も、続くイスラム国(IS)の抵抗-2017.7.3

戦火を避けるためモスルからの避難を試みる一般市民

haaretz.co.il」より

先月29日にイラク国営テレビはモスルをほぼ制圧したことを受け、「我が国(イラク)におけるイスラム国最後の砦が落ち、『神話の国』は崩壊した」と報道をしましたが、依然としてモスルではイスラム国兵士による抵抗・市街戦が一部続いている模様です。


今回のイラク側の終戦宣言は3年前にイスラム国がカリフ制復興を宣言した、アル・ヌーリ・モスクが奪還されたことを受けた象徴的要素が強いようで、イスラム国の抵抗はまだしばらくは続くだろうとイスラエルメディアでは悲観的な報道が目立っています。

市街戦により荒廃したモスルの街

haaretz.co.il」より

モスルにおけるイスラム国・イラク政府軍間の交戦は約8か月前に始まり、アル・ヌーリ・モスクは先週イスラム国によって爆破されました。イラク軍によるとモスルでの市街戦も数日以内に終わる見込みだと言われていましたが、激しい戦闘状態は未だ続いているようです。残ったイスラム国の兵士たちは一般市民を盾にゲリラ戦を展開しているため、こちらで報じられているようにしばらくはモスルの治安回復は見込めなさそうです。


イスラム国は金曜日の祈りの時間に声明を発表し、モスルにおける敗北を認めたうえでモスルの西約50キロにあるタル・アファルでの暫定カリフ国の設立を発表しました。また先月中旬にイスラム国の最高指導者(カリフ)アブバクル・バグダディが殺害されたとの発表があり、イスラム国側は今まで明言を避けてきました。しかし同じ先週金曜日の礼拝においてイスラム国幹部がバグダティの名前を口にした後、死者を題材にしたスーラを暗唱したためイスラム国が間接的に事実を認めたのではと言われています。

モスル包囲戦に巻き込まれ負傷し応急処置を受ける少女

haaretz.co.il」より

シリアでもアレッポを失うなど、シリア・イラク両国において撤退・敗戦を重ねているイスラム国。日本も含め世界中のメディアでは掃討作戦が最終局面を迎えているとの論調が見られます。しかしイスラエル国防軍のある元幹部によれば「一般市民を盾にゲリラ戦を行うテロ組織との戦いにおいて、最終局面とは軍事的には完全に鎮圧させたあとの残党の拘束・テロ防止などの治安維持のことを指すため、未だイスラム国の兵士が表立って抗戦している限り最終局面とは呼べない」とのことなので、イスラム国は終わったと言うのは少々甘い考えかも知れません。


「バラガン」とはごちゃごちゃや散らかったという意味のイスラエルで最もポピュラーなスラングです。ここでは現地在住7年のシオンとの架け橋スタッフが、様々な分野での最新イスラエル・トピックをお届けします。



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